2024.10.08
その他
伊勢神宮の式年遷宮から紐解く企業経営の本質キーワードは「継続」と「公益」
お盆休みを活用して伊勢・熊野方面を旅してきました。
代表は今年で42歳になりますが、この年齢になって生まれて初めてのお伊勢参りです。
ご存知の方も多いかと思いますが、伊勢神宮とは日本の皇祖神である天照大御神様と、豊受大御神様(天照大御神様のお食事を司る神様)をお祀りする場所です。
天照大御神様をお祀りするのが「内宮」、豊受大御神様をお祀りするのが「外宮」です。
伊勢神宮では20年に一度、「式年遷宮」と呼ばれる一大行事が行われます。
これは、内宮と外宮を建て替えることで、天照大御神様と豊受大御神様を新たなお宮にお遷りいただく行事になります。
式年遷宮の始まりは、第41代天皇である持統天皇の代にて第1回が行われました。
一時的に中断されたことはあるものの、約1300年に亘って通算62回の遷宮が行われてきたとのことです。
我々が生まれる遥か昔から、このような伝統行事が絶えることなく続いてきたのは素晴らしいことと思います。
式年遷宮が行われる理由は定かではございませんが、宮大工さんによる伝統技術と雇用が守られてきたことは紛れもない事実です。
この行事がビジネスとして行われていることでは決してなく、純粋な「公益」の精神によって行われてきたものであることは間違いありません。
大事なことは、世代を超えて「継続」していくものなんですね。
ちなみに、日本とは初代天皇の神武天皇から第126代の今上天皇に至るまで、2684年続いてきた世界最古の王朝であることをご存知でしたでしょうか。
大事なことは、「継続」することによって、日本国における永遠の祈りが繰り返されていくのです。
この考え方は、我々の企業経営にも充分当てはまるのではないでしょうか。
企業の生存率は、たった10年で1割を切る程度です。
なぜ会社は潰れるのか?
継続の秘訣は何なのか?
伊勢神宮の参拝をこういう視点で行ってみるのもおもしろいかも知れませんね。
日本は戦後、明治維新と敗戦を通じて西洋文明が怒涛のように入り込み、「今だけ・金だけ・自分だけ」の新自由主義が寄生虫のごとく蔓延してきました。
このような思想によって、日本人が本来持つ精神性が失われてきたのがとても残念なことです。
「今だけ・金だけ・自分だけ」の新自由主義を超えて、公のために我が社が存在するという「公益資本主義」。
綺麗事と言われような何であろうが、こうした経営が当たり前となる世の中を、私たちは作っていきたいと思います。