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2024.05.01

補助金

ものづくり補助金を活用して衣料品のプリント加工業へ進出
群馬県桐生市の刺繍業者

企業情報


会社名:株式会社フォークアートジャパン
業種:刺繍業
拠点:群馬県桐生市川内町1-74-2
代表者:目時高文様

利用した補助金

令和元年度・2年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/

補助金交付額:548万円
補助事業の内容:ガーメントプリンターの導入(Tシャツなどの衣料品に、PC上でデザインしたイラストデータを印刷する機械)

まずは自己紹介から


株式会社フォークアートジャパンの目時高文です。

当社は繊維業が盛んな群馬県桐生市で創業して5年弱となる若手の刺繍加工会社です。会社設立前は20年以上にわたりアパレル業界でデザインに携わっていました。自分で一から十までやらないと気が済まない性格でして、将来は自分で製造までやりたいとずっと思っていました。

刺繍といっても、全てが自動化されているわけではなく、パンチデータ(どの針をどの位置に・どのタイミングでうつかなどを決める刺繍加工のシミュレーションデータのこと)の作成から加工まであらゆるものが職人技の世界です。

競合の刺繍屋さんは、大口の取引先からの仕事を受けて、一つの刺繍品を大量に加工する。それで商売が成り立ってしまう。でも、うちは敢えてそれをやらないんです。うちが請ける刺繍加工品は、一つとして同じものはありません。日々がチャレンジの連続です。

競合がやろうとしない面倒くさい刺繍を、うちは敢えてやる。

創業から5年未満の若手の企業にも関わらず、多くのお客様から支持をいただいているのは、私たちの価値観に共感していただいているからかも知れませんね。

ものづくり補助金利用のきっかけ

ガーメントプリンターの導入は前から考えていました。

コロナ禍で刺繍加工の受注も減りつつありましたので、何か新しいことをやっていかなければならないと考えていました。ありがたいことに、ガーメントプリンター導入後の販路の目処もある程度は立っています。

ガーメントプリンター導入にあたり、自分たちではどの補助金の利用が正しいのか判断が難しかったので、桐生商工会議所経由でまちの経営企画をご紹介いただきました。

いま現在の事業の進捗状況

交付申請が無事に終わり、銀行さんからの融資も降りたので、いよいよ設備導入に踏み切るところです。

今年の2月中には設備の納品が終わる予定ですので、いよいよ本格稼働開始です。

当社に支援をお願いしてみてどうでしたか?

忖度抜きにして、支援をお願いしてよかったと思っています。

一番よかったことは、「補助金の難しい専門用語も素人がわかるように咀嚼して説明してくださったこと」です。補助金のルールって、私たち素人からしたら難解すぎて理解できないんです。分厚い公募要領をじっくり読み解くくらいならば、一つでも多くの仕事をこなした方がまだマシなくらいです。

でも、専門家の多くは、難しい用語を難しいままで説明しようとするんです。そうではなく、難解な専門用語も私たちが理解できるレベルまで噛み砕いて説明いただき、申請完了まできめ細かく面倒を見ていただいた。それだけでも十分に信頼に値すると感じていました。